コラム

自転車の"車検"ってあるの?お店での整備・点検とは違う?

ロードバイクやクロスバイクといったスポーツ車はもちろん、ママチャリのような一般車であっても、定期的な点検やメンテナンスが必要です。

しかし、クルマの車検制度のようなものが自転車にはないため、定期的に自転車をチェックしてもらうという習慣が根付いていません。

健康志向の高まりから自転車人口が増える中、整備された安全な自転車に乗ってもらうため自転車の車検制度を導入すべきという声も上がっています。

今回はそんな自転車における車検制度について詳しく解説していきます。

自転車に車検制度は存在しない

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自転車には、クルマのような車検制度は存在しません。

クルマでは定期的に車検を受けるのが義務付けられていますが、自転車の点検・整備に関しては基本的に任意で行われています。

自分でメンテナンスをする人もいれば、気が向いた時にショップに依頼するという方もいるため、自転車の整備状態は人によってバラつきがあるといえるでしょう。

もちろん自転車に車検制度を導入するのは、台数的にも維持コスト的にも現実的ではないのですが、整備の行き届いた安全な自転車に乗ることは非常に重要です。

車検制度はなくても自転車の状態を常にチェックし、異常が見つかったときだけでなく、年に1、2回といったペースでプロに点検を依頼しておきましょう。

車検制度に近いものはある

自転車には車検制度は存在しませんが、それに近いものはあります。

それが以下の2つです。

  • ・TSマーク
  • ・SBAA PLUSマーク

それぞれどのような制度なのか詳しくみていきましょう。

TSマーク

「TSマーク」とは、日本交通管理技術協会が実施する自転車向け保険のことです。

日本交通管理技術協会が認定する自転車安全整備士が点検確認した自転車に「TSマーク」と書かれたステッカーが貼られており、有効期間は1年間で点検整備を受けることでTSマークが更新されていきます。

自転車安全整備士の資格を持った方に自転車を点検してもらうことで安全性を確保できるということで、実質的な車検とも言えるでしょう。

また、TSマークには自転車保険も付帯しています。

補償内容 第1種TSマーク(青色) 第2種TSマーク(赤色)
賠償責任補償 1,000万円 1億円
傷害補償 30万円 100万円
入院補償(15日以上) 1万円 10万円
被害者見舞金 10万円

点検整備は有料ですが、そこまで負担にならないですし、安心の自転車保険も付帯しているので、自転車を購入する際はこのマークをチェックしてみてください。

「公益財団法人 日本交通管理技術協会:TSマーク」

SBAA PLUSマーク

「SBAA PLUSマーク」は、ロードバイクやクロスバイクといったスポーツ用自転車の安全基準に適合した自転車に貼り付けられるマークのことです。

さらに、スポーツ自転車を販売する際、利用者に安全な乗り方や使い方を教えられる販売者に対して付与される資格でもあるため、スポーツ車に関する幅広いアドバイスを受けることができます。

SBAA PLUSを付与された販売者による整備が行われると「SBAA PLUSマーク」が貼り付けられます。

TSマークは主に一般自転車も含む制度なのに対して、SBAA PLUSはスポーツ車に特化した制度なので、ロードバイクなどに乗る方はこの資格認定を受けたショップに行くといいでしょう。

「一般社団法人 自転車協会:SBAA PLUSマーク」

イベント参加時に事前車検が求められるケースも

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ロングライドやレース、ヒルクライムといったサイクリングイベントに参加する際、事前点検が求められるケースが数多くあります。

事前点検は整備不良車がイベントに参加して事故や落車などが起きるのを未然に防ぐために設けられており、ブレーキや変速機、ホイールなど基本的なパーツの整備・点検が求められます。

ショップにロードバイクを持って事前点検を依頼して、点検・整備を行った証明(ハンコや署名など)をもらった上でイベントに参加しなければなりません。

ショップによって所要時間や費用は異なりますが、目安としては「約1時間」「3,000円程度」ぐらいです。

整備不良車でイベントに参加すると自分だけでなく、周囲を巻き込む可能性もあるので、事前点検が求められていなくても、参加前に整備・点検を受けておきましょう。

まとめ

ロードバイクやクロスバイクといったスポーツ車は、一般車よりもスピードが出るため安全性の観点から定期的な点検・整備が必須です。

クルマのような車検制度はありませんが、それに類する制度はありますし、イベント参加時に事前点検が求められるケースもあるので、普段からショップにメンテナンスを依頼する習慣を身に付けておきましょう。

自分でできることも多いですが、やはりプロの目を通すことも重要です。

点検・整備を定期的に受けて、安全な自転車に乗り続けていきましょう。

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