街乗りに適しているのは「ロードバイク」or「クロスバイク」?

街乗り用のスポーツバイクとして最初のテーマとして上がるのが「ロードバイクとクロスバイクどっちを買ったらいい?」についてです。
それぞれ価格や形状、スタイルなどの違いはありますが、基本的な違いとしては以下のポイントとなります。
ロードバイク |
比較項目 |
クロスバイク |
10万円~ |
価格 |
~10万円 |
ドロップ |
ハンドル |
フラット |
23~28C |
タイヤ |
28~32C |
ブラケット部分 |
ブレーキレバーの位置 |
フラット部分 |
前傾姿勢 |
ポジション |
アップライト |
2×8~11 |
変速 |
3×7など |
価格については表の通りだと思いますが、乗り心地についての違いとして大きいのが「ハンドル」「タイヤ」「ブレーキの位置」「ポジション」の4点です。
クロスバイクはフラットバーハンドルを使って、上体を起こした楽な姿勢で走れる形状になっており、タイヤにも太めのものが採用されています。
ロードバイクはドロップハンドルを採用して、深い前傾姿勢を取ることができます。タイヤも最近では太めがトレンドになっていますが、クロスバイクと比較すると細いものが使われています。
そして、ブレーキレバーの位置も重要となります。
ロードバイクはブレーキレバーがブラケット部分に付いているため、前傾姿勢を取らないとブレーキをかけることができません。
街乗りでは常にブレーキに手が届く状態にしておいた方がいいため、前傾姿勢で走るのが苦手な人はクロスバイクの方が合っているでしょう。
ただ、ロードバイクでもフラットバー部分に補助ブレーキをつけるなどのカスタマイズは可能です。
街乗りで使うことを考えると走行感で選ぶよりも、乗り心地や安全性を中心に考えた方がいいでしょう。
街乗り用スポーツバイクにおすすめのカスタマイズは?
スポーツバイクではホイールやタイヤ、コンポをカスタマイズすることでより軽快な走りを手に入れることができるでしょう。
ただ、街乗りに適したカスタマイズであれば、もう少し異なる方向性も必要です。
ここでは、街乗り用スポーツバイクにおすすめなカスタマイズをご紹介します。
スタンドと泥除けを付けよう
街乗り用に使うということで自転車を駐輪する機会も多くなるはずです。
スポーツバイクには、基本的にスタンドがついていないため駐輪時には何かしらに立て掛ける必要があります。
しかし、都合よく立て掛けるものがあるとは限りません。
後付けのスタンドを購入しておけば駐輪時に悩む必要もなくなるでしょう。
さらに、街乗りであれば私服で走ることが多くなります。
泥除けをつけておくことで走った際に、背中が汚れるのを防ぐことができるので、こちらもおすすめです。
ブルホーンハンドルで良いとこ取り
ロードバイクのスポーツ感とクロスバイクの乗りやすさを両立させたいのであれば「ブルホーンハンドル」という選択肢もあります。
ブルホーンハンドルとは、ドロップハンドルから下ハンを取り除いたような形状になっています。
街乗り用だと、そもそも下ハンを使う機会もほとんどないと思いますので、それならより見た目がスッキリしたブルホーンハンドルの方がかっこいいですよね。
前方に突き出た部分を握ればロードバイクのようなスポーティーな走りも可能ですし、フラット部分を握って無理のないブレーキングも可能です。
フロントシングル化で変速を楽にしよう
スポーツバイクの変速には「2×8」や「3×7」といった段数のギアが搭載されています。
選択肢が多い分、さまざまな道に対応できるイメージがありますが、街乗りだとそこまでの段数は必要ありません。
段数が多いことでチェーン落ちやディレイラーのトラブルが生じやすくなるデメリットもあるので、街乗りであれば「フロントシングル化」もおすすめです。
フロントのギアを1枚にするので、「2×10」「3×7」だった変速が「1×8」や「1×10」になります。
これによってフロントの変速が不要になるので、ギアチェンジは片手で済ませられて楽になりますし、チェーン落ちのリスクも少なくできます。
ディレイラーが1個減る分、メンテナンスも楽になりますし、軽量化も可能です。
街乗りでスポーツバイクを使っていると、そこまで多くのギアを使っていないことに気がつくはずです。
それならフロントシングル化してシンプルかつ実用的なカスタマイズをしてみるのもいいでしょう。